[ラクトフェリン物語]   第1回 第2回 第3回 第4回 第5回 第6回 第7回
 第4回腸で吸収されるラクトフェリンは
       画期的「コーティング技術」で胃を通過させる

新しい技術がラクトフェリンの目的達成を助けた
 ラクトフェリンが胃酸で分解されずに無事に小腸まで届けば、胃酸がない生まれたての赤ちゃんと同じように腸で吸収でき、免疫力をはじめとした、さまざまなラクトフェリン効果を大人でも享受できるはずです。腸で吸収できるようになれば、赤ちゃんと同じように大人にも効果が出るはずです。この目的に向かって熱心な研究者が日夜研究を続けました。そしてその解決への糸口を発見したのです。それは胃酸に負けないラクトフェリンの錠剤です。

原理は至って簡単、錠剤をコーティングする事
解決方法は胃酸で分解できないようにラクトフェリンをコーティングして、腸に到達したらコーティングが溶けるようにするという方法です。
 考え方は至って単純ですが、実際に製作してみるとそれは大変な事でした。なぜならラクトフェリンは非常に弱い物で、ちょっと熱を加えただけでもラクトフェリンの持つ性質が壊されてしまうのです。また長時間水にさらされても駄目・・・、ラクトフェリンは非常に繊細なタンパクでした。

*腸まで届くラクトフェリンとして サプリメントの製品化の成功
一部熱心な研究者が何度も何度も失敗を繰り返しながら、長年の歳月を費やした結果、ラクトフェリンを特殊な方法でコーティングし、胃酸で分解されずに腸まで届く方法を完成させました。これは簡単なようで、実は画期的な事だったのです。完成された商品は「腸まで届く ラクトフェリンg」という名前で販売されるようになりました。現在ラクトフェリンはいくつか製造・販売されていますが、キーポイントは「腸まで届く」という表現です。それはラクトフェリンそのものを飲んでも胃酸で分解されてしまっては、何にもならないからです。
 たとえばラクトフェリンは普通の牛乳にもある一定量が含まれていますから、これを直接牛乳から摂るという方法もあるのですが、生の牛乳を飲んでも大人の場合は先にも述べましたように胃で分解されてしまい、腸まで届く物はごくごく微量な物だといわれています。くわえて市販の牛乳は熱による高温での瞬間殺菌処理がなされています。この高温瞬間滅菌によって、ほとんどのラクトフェリンは失活してしまいます。わかりやすくいえば、1000 ccの牛乳パックを飲んでもに腸まで届くラクトフェリンはほとんどないといってさえいいでしょう。

 しかし、仮に滅菌による失活を10%が免れたとします。「腸まで届く ラクトフェリンg」は、1粒に50 mgのラクトフェリンが含まれている錠剤です。したがって1粒作るのに必要な牛乳パックは2本半から3本分に相当します。これを健康維持のために1日5錠飲むことを奨励していますから、牛乳パックに換算すれば12.5パックから15パックが必要となります。そんなに無理して飲んだみてもさらに胃酸で分解されてしまい、腸まで届くのはそのうちのわずかな量になるでしょう。したがって牛乳から摂るには、金額の問題もありますが、量的にも無理があります。サプリの製品化の意味がここにありました。
 
 ただしくり返しますが、腸まで届くかどうかということが大切です。ただのラクトフェリンを摂った場合、たとえ10%が胃酸に分解されないで胃を通過したとしても、結果的には10倍の量を摂らなければ同じ効果が出ないということになるでしょう。