連載:漢方薬の話 椿 一正

   第一話:未病健康法

[第1話]未病健康法
 (1)未病(みびょう)ご存知ですか?
未病とは9月16日に放送された人気テレビドラマ「宮廷女官チャングムの誓い」にも登場した中国の1800年前の医学書「金匱要略」(きんきようりゃく)の中に出てくる言葉です。そこには「上工は未病を治す」とかかれています。つまり病気になるかもしれない状態を治すのが名医であるという意味です。

 漢方医学では、人体の活動を司る要素として「気」「血」「水」の3つがあるとします。「血」は血液、「水」は血液以外の体液を意味し、「気」は気力、身体を動かすエネルギーを表しますが、これらの3要素がバランスを保つことで健康は維持されるとしています。これらのことから、漢方はバランスの医学ともいわれています。
 私たちの日常使う言葉の中にも、「気が抜ける」「気落ちした」「気が萎えた」などと表現されますが、そのような状態の時が「病気」になりやすいのです。私たちの身体は、ある日突然、健康な状態から病気になってしまうわけではありません。発病に至る前には、必ず「未病」という気、血、水のバランスが乱れた段階を踏んでいるのです。そしてその未病の段階で身体の変調に気づき、病気の芽を摘んでおけば、大事に至らずに済むのです。漢方療法、薬事療法、民間療法など古くから伝わる治療のノウハウを、現代人も大いに勝つようしたいものです。
*漢方に関するご相談は以下にご連絡下さい。
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椿ドラッグ
〒187-0043 東京都小平市学園東町1-15-1
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『金匱要略』の原本は後漢時代に著作されたという古典。
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連載:漢方薬の話 椿 一正

   第一話:未病健康法

 (2)足りていますか? あなたの元気
「気」は一定量がバランス良く身体を循環していることが大切です。漢方では「気」の量そのものが不足している状態を「気虚」(ききょ)と呼んでいます。気力や体力に乏しく、疲れやすく、食欲がないなど単なるエネルギー不足からさらには免疫力、抵抗力の低下までが起きて心身のパワーが全てダウンしてしまうこともあります。 「気のせいだ」「そのうち治る」などと高をくくっていると気虚はいつまでも続き、慢性化して生活習慣病などの深刻な病気の下地となってしまうのです。
あなたの気虚をチェックしてみましょう。
*手足がだるい
*疲れやすい
*気力がない
*風邪を引きやすい
*食後に眠くなる
*目に精彩がない
*話す言葉に力がない
*何を食べても美味しくない

*口の中に白いツバがたまる
 5項目以上当てはまる方は「気虚」に陥っているといっていいでしょう

漢方では病気とは体の中のアンバランスと考えます。病気はエネルギーが多すぎる場合は取り除き、不足している生命エネルギーは補います。この補うことを目的とした漢方薬が「補中益気湯」(ほちゅうえっきとう)です。気虚改善する代表的な処方で医薬の王者という意味で「医王湯」(いおうとう)とも呼ばれています。夏の疲れが残っている方や慢性疲労症候群にも応用できます。
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