連載:漢方薬の話 椿 一正
第一話:未病健康法
(2)足りていますか? あなたの元気
「気」は一定量がバランス良く身体を循環していることが大切です。漢方では「気」の量そのものが不足している状態を「気虚」(ききょ)と呼んでいます。気力や体力に乏しく、疲れやすく、食欲がないなど単なるエネルギー不足からさらには免疫力、抵抗力の低下までが起きて心身のパワーが全てダウンしてしまうこともあります。
「気のせいだ」「そのうち治る」などと高をくくっていると気虚はいつまでも続き、慢性化して生活習慣病などの深刻な病気の下地となってしまうのです。
あなたの気虚をチェックしてみましょう。
*手足がだるい
*疲れやすい
*気力がない
*風邪を引きやすい
*食後に眠くなる
*目に精彩がない
*話す言葉に力がない
*何を食べても美味しくない
*口の中に白いツバがたまる
5項目以上当てはまる方は「気虚」に陥っているといっていいでしょう
漢方では病気とは体の中のアンバランスと考えます。病気はエネルギーが多すぎる場合は取り除き、不足している生命エネルギーは補います。この補うことを目的とした漢方薬が「補中益気湯」(ほちゅうえっきとう)です。気虚改善する代表的な処方で医薬の王者という意味で「医王湯」(いおうとう)とも呼ばれています。夏の疲れが残っている方や慢性疲労症候群にも応用できます。
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